警察が殺人犯を野放しにする理由とは!?闇が深すぎる「殺人犯はそこにいる」感想!

こないだほろ酔いで本屋に寄った時に、

たまたま手に取った本が「殺人犯はそこにいる」でした。

買った理由はカバーが面白かったから

 

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買った時はなんと題名さえ見ていませんでした・・・。

 

ただ、読み進めていくうちに「これは、なるべく多くの人に読んでほしい」と心の底から思ったので、題名は必然的に覚えることに。

 

内容・あらすじ

 

※すべて実話です※

 

著者であるジャーナリストの清水潔さまは、まず半径10キロ以内で起きた過去5件の幼女殺害事件に何らかの関係性があるのではないかと仮定します。

調べていくと、5件すべて同じ人による犯行だと彼は確信します。

 

しかしここで問題となるのがあの、足利事件

なぜか、4件目(足利事件)の事件だけ解決しているのです。しかも4件目の犯人とされていた菅家さんは他の4つの事件とは何も関係ないとされている―――。

さらに調べていくと、菅家さんが逮捕された証拠は矛盾だらけ。

 

菅家さんは冤罪なのではないか・・・!?という疑問が出てきます。

 

報道する立場であるジャーナリストが自ら徹底的に調査していき、真犯人をつきとめていく様子が描かれています。

 

(菅家さんは2009年に無実が証明されました。)

 

 

 

 

 

※ここからネタバレ注意!※

 

 

 

 

 

 

本当の敵は誰なのか・・・?

 

 菅家さんの無罪も決まり、

「あとは真犯人を追うだけでしょ?ジャーナリストの清水潔さんはすでに犯人を特定してるし、警察にその証拠も提供してるんだから・・・。」

 と、誰もが思いますが・・・

現状はそうシンプルではありません、悲しいことに( ;∀;)

 

本を読むと、「真犯人を見つけること」よりも、「警察(と、検察)に間違いを認めさせること」の苦労がはるかに大きいことがよく分かるのです。

 

悪いのは間違いなく、罪のない女の子たちを殺した犯人なのですが、

警察自身が2次被害、3次被害を作り出してどうするんだ・・・と思わざるを得ない内容でした。

 

菅家さんは貴重な17年を奪われました。

そして、無罪になった今でも「本当は犯人だろ」と白い目で見られると言います。警察は追い詰められ逃げ場がなくなるまで謝罪はしませんでした。

他の冤罪死刑者を出していまった中、間違いを認めるわけにはいかない検察は長い間DNA再検査を行わず、菅家さんの両親は他界してしまいました。

 

 

そう、第2の敵は警察&検察なのではないかと・・・。。。

 

なんか、書いてて怖くなっちゃいました(+_+)

 

 

やっぱり凄いのはジャーナリストの清水潔さま

 

みなさまもお気づきかと思いますが・・・

私の著者への尊敬は半端ないです!笑

 

 徹底した調査、報道者としての姿勢、偏見のなさ(事実に忠実)・・・

 

 報道者なのに真犯人つきとめちゃうの!???ってツッコミたくなる。

 

 

 清水さんが出演してるTV番組やラジオを視聴してみましたが、とても落ち着きのある人でした。

私だったら「俺は犯人知っているぞおおおう」って言いふらしたくなりますが、

あの忍耐力があってこその結果がこれなんだろうなと思います。

 

 

 

真犯人、いつか捕まえてほしいです。